bpnursingの日記

このブログは個人の勉強用です。医師等の監修を受けたものではありません。  間違えなどありましたらお知らせ頂けたらと思います。。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

血圧の話5(圧脈波)

心臓から血液を駆出した時の圧の波が前進波です。 末梢から帰ってくる波が反射波です。 初めに生じた前進波に反射波が重なり脈圧波が構成されます。 血管が固くなると全進波は変わらなくても反射波は早く帰ってきま す。 すると反射波早く前進波に乗ってしま…

血圧の話4(脈圧)

脈圧とは収縮期血圧と拡張期血圧の差の事です。 弾性板層に富んだ大動脈は収縮期に駆出された圧を緩衝するのでした。 この時血管壁は伸展して薄くなります。 そして拡張期には血管の弾性により元の厚みに戻ろうとします。 この圧が拡張期血圧になります。 圧…

血圧の話3(動脈血管)

弾性板層は末梢ほど少なくなくなります。 弾性型動脈(主に大動脈) は弾性板層が多く緩衝能力に優れています。 これがふいご効果を生み出します。 筋型動脈(四肢・臓器・細小動脈) は弾性板層が少なく輸送能力に優れています。 まとめると心臓から駆出さ…

血圧の話2(収縮期血圧・拡張期血圧)

心臓が収縮した際に駆出された血液は大動脈の弾性で圧力を緩衝し ます。 これをふいご効果(Windkessel effect)といいます。 そして心臓が拡張した時の圧力となります。 左心室の心筋厚く収縮すると血流が阻害されます。 よって拡張期血圧が冠動脈還流量を…

血圧の話1(収縮期血圧・拡張期血圧)

血圧(BP:blood pressure)とは血液が血管壁に及ぼす圧の事。 心臓は収縮と拡張を繰り返します。 心臓が収縮すると血液は駆出されます。 この時に血管壁に血液が及ぼす圧が収縮期血圧(SBP:systolic blood pressure)です。 血管が破綻すれば勢いよく血液は…