bpnursingの日記

このブログは個人の勉強用です。医師等の監修を受けたものではありません。  間違えなどありましたらお知らせ頂けたらと思います。。

血圧の話4(脈圧)

脈圧とは収縮期血圧拡張期血圧の差の事です。

弾性板層に富んだ大動脈は収縮期に駆出された圧を緩衝するのでした。

この時血管壁は伸展して薄くなります。

そして拡張期には血管の弾性により元の厚みに戻ろうとします。

この圧が拡張期血圧になります。

圧により血管壁が薄くなり、戻ろうとして厚くなる。

この動き(圧)の差が脈圧です。

 

血圧の話3(動脈血管)

弾性板層は末梢ほど少なくなくなります。

弾性型動脈(主に大動脈) は弾性板層が多く緩衝能力に優れています。

これがふいご効果を生み出します。

筋型動脈(四肢・臓器・細小動脈) は弾性板層が少なく輸送能力に優れています。

まとめると心臓から駆出された強い圧は大動脈で緩衝。

大動脈から分岐した動脈により臓器組織へと血液を輸送します。

 

血圧の話2(収縮期血圧・拡張期血圧)

心臓が収縮した際に駆出された血液は大動脈の弾性で圧力を緩衝し ます。

これをふいご効果(Windkessel effect)といいます。

そして心臓が拡張した時の圧力となります。

心室の心筋厚く収縮すると血流が阻害されます。

よって拡張期血圧が冠動脈還流量を規定します。

大動脈圧が60~130mmHgであれば冠循環は一定に自動調節 されます。

明確な基準はないですが胸部不快と拡張期血圧の低下があった場合には心筋虚血を疑ってみてもよいかもしれません。

血圧の話1(収縮期血圧・拡張期血圧)

血圧(BP:blood pressure)とは血液が血管壁に及ぼす圧の事。

心臓は収縮と拡張を繰り返します。

心臓が収縮すると血液は駆出されます。

この時に血管壁に血液が及ぼす圧が収縮期血圧(SBP:systolic blood pressure)です。

血管が破綻すれば勢いよく血液は吹き出します。

つまり動脈性出血のリスクに関与します。

また左室の後負荷に関与します。

血液を駆出した心臓は拡張し心臓内に血液を取り込みます。

しかし拡張した時も(駆出していなくても) 血液は血管壁に圧を及ぼします。

それが拡張期血圧(DBP:diastolic blood pressure)です。